【パリ/フランス 29日 AFP】1960年代のセックスシンボル、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さん。現在は動物愛護活動家として活躍するバルドーさんが28日、自ら運営する野生動物基金「ブリジット・バルドー基金(Brigitte Bardot Foundation)」設立20周年の記念式典に姿を表した。バルドーさんが公に姿を現すのは最近では珍しい。
■ヌーベルヴァーグに多数出演
60年代にフランス映画界を席巻したヌーベルヴァーグ映画に次々と出演したバルドーさんは、28日は72歳の誕生日でもあった。
南部のリゾート地リビエラ(Riviera)の自宅から式典に駆けつけたバルドーさんは、友人や動物権利保護活動家の仲間らに囲まれ「今日は72年の人生で最高の誕生日です」と語った。変形性骨関節炎による腰痛のため、松葉杖を手放せないバルドーさんは、報道陣を前に20年間にわたるの動物愛護活動について、「『「ブリジット・バルドー基金』は人生において最大の成功です」と述べた。
式典会場では、氷上に散乱する頭を割られた赤ちゃんアザラシの死骸、生きたまま皮をはがされる血まみれのキツネ、食肉処理場でのたうちまわる子牛など、動物虐待の衝撃的な映像が写された。
「このような映像には本当に辛い。人間の残虐行為から動物を保護すべきです。アザラシの皮の売買が完全になくなる日が来ると信じているのでしょうか。人間は希望なしには生きられない。でも、自分に残された時間はそう長くはない」
■毛皮の人気が復活することに懸念
アザラシ猟反対運動で知られるバルドーさんにとって、欧州議会(the European Parliament)がEU域内でのアザラシの皮製品取引の禁止を支持したことは、活動の追い風となった。
しかし、バルドーさんは高級ブティックなどで毛皮の人気が復活していることに懸念を示す。「毛皮製品は1990年代にファッション界から消えたのに、デザイナーらが再び毛皮を取り入れたファッションを流行らせたことが原因。許し難いことです」。
2003年に出版した本のなかで、バルドーさんは子羊をいけにえとして捧げるイスラム教の犠牲祭(Eid Al-Adha)を激しく批判したことから、人種差別主義者、反イスラム主義者などと非難された。これを機にバルドーさんはフランスイスラム教協議会との話し合いを持ち、犠牲祭ではいけにえの子羊の苦痛を取り除くため電気麻酔を使用することで合意したという。
パリに拠点を置く「ブリジット・バルドー基金」は、約20か国に5万7000人の支援者を持つ動物保護活動団体。動物福祉ユーログループ(the Eurogroup for Animal Welfare)、反捕鯨グローバルキャンペーン(the Global Anti-Whaling Campaign)、毛皮撲滅同盟(the Fur Free Alliance)、フランス反闘牛連盟(the French Federation Against Bullfighting)などの動物保護団体と連携して活動を行っている。
写真は記念式典でのバルドーさん(28日撮影)。(c)AFP/Stephane De Sakutin