写真は20日、ショーの舞台裏で休憩するモデル。(c)AFP/Bru GARCIA
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【マドリード/スペイン 21日 AFP】18日から22日まで開催中の「マドリード・コレクション(Pasarela Cibeles)」で痩せすぎのモデルが参加禁止となったことで、業界で賛否両論が巻き起こっている。パリ、ニューヨーク、ミラノの各コレクションに比べると知名度の低いマドリード・コレクションだが、今回の騒動で、珍しく話題の的となっているようだ。
■主催者、医療関係者は決定を歓迎
ところが、ショーを共催するマドリード自治政府は、世界初の試みとして世界保健機関(WHO)の基準に照らし合わせ、「病的に痩せている」と判断されたモデルのショー参加を禁止するとの決定を下した。
ファッション業界ではマドリード自治政府の決定を非難する声が聞かれるが、医師の間では賛成意見が多数だ。特に若い女性の間に多い拒食症を防止するには、今回の決定はプラス材料になるというわけだ。
現在、業界内では、デザイナーからショー主催者、そして当のモデルまで、とにかくこの話題で持ちきりである。
メディアの反応としては主に海外メディアが、今回の論争に興味を持ちマドリードに押し寄せているようだ。実際、取材メディアの数は2005年の60から100に急増している。特にイタリアやフランスのメディアなどは、今回のショーで発表される春夏コレクションよりモデルの3サイズに興味津々のようだ。
一方、ショー主催者のLeonor Perez Pitaは、「私たちの判断が前例となって、ほかのショーもこれにならってくれると嬉しいわね」と、今回の措置にご満悦だ。
こうした騒動はショーの知名度を上げるための茶番ではとの批判に対しPita氏は、「マドリード・コレクションはもう十分に知名度がある。そんなことする必要ない」と一笑に付した。
■仕事をさせて!
今年初めてコレクションの開催会場となるマドリードのレティーロ(Retiro)公園。ショーのために設営された巨大天幕に集うモデルたちが何よりも重視するのは、「自分たちの仕事に専念すること」である。
「私は仕事をしに、ここに来たのに」
スペイン人デザイナー、ハビエル・ララインサル(Javier Larrainzar)のコレクションでキャットウォークを終えたばかりのスペイン人モデル、Maria Vives(20)は騒動にうんざりした顔だ。
「メディアが騒ぎすぎなのよ。オーディションで通過するべきハードルがまたひとつ増えただけの話だわ」スペイン人モデル、Sara de Antonio(22)は更衣室で、次の出番を待つ間に語った。
ショー参加権を得たモデルたちのBMI(肥満度指数:体重kg÷身長mの2乗)は18以上。WHOの定義では、18未満が「低体重」とみなされるという。
今回、体重が理由でオーディションに失格したモデルは5人。「彼女たちが参加できないなんて残念だわ」とMariaは嘆いた。彼女の友人の中には、「病気とみなされるのがいやでオーディションにも来なかった子がいた」という。
見るからに痩せているモデルにいたっては、「即刻、不合格だった」とMariaは首をうなだれ、「今回の決定に反対するわけじゃないけど、BMIだけに頼るのではなく、医師に具体的な判断を仰ぐほうが懸命だと思う」と意見した。
写真は20日、ショーの舞台裏で休憩するモデル。(c)AFP/Bru GARCIA
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