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イスラエル軍進攻>イスラエル軍、民間人に対して禁止武器を使用の疑い - レバノン

  • 2006年08月01日 19:48 発信地:レバノン
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【ティール/レバノン 1日 AFP】イスラエル軍が、国際条約下で禁止されている武器をレバノンで使用している疑いがもたれている。

首都ベイルート(Beirut)の病院で激痛に耐える9歳のフセイン・マーディ君は、やけどを負った側の半身を下にして横たわることができない。担当医によると、フセイン君はレバノン南部にイスラエル軍が落とした白リン弾によって、顔から胸、手足、背中におよぶ重度のやけどを負った。「お母さんもやけどしたの?」と泣くフセイン君は、母親が死んだことを知らされていない。やけどに苦しむ9歳の少年に、心の痛みまで与えるのは酷だ。フセイン君は今週、イスラエル軍に空爆された南部の町ナクラ(Naqura)から、ベイルートの病院へ急送された。この空爆で少年は、自宅を破壊され、母親と11歳の姉を失った。

南部の港町ティール(Tyre)で市民による防衛救急隊を率いるモハメド・サラムさんは、Bazuriyeh村近郊で家が破壊された別の空爆後の救助活動について語った。救急隊はまず、がれきと化した家屋から意識不明状態の母娘を救助したが、その後、家の残骸から乳幼児を発見したという。サラムさんは語る。「ユセフと名付けられた生後9か月の男の子が、ブランケットにくるまれて、がれきの中に埋まっていました。急いで救急車へ運んでブランケットを取ると、ユセフ君の体の色が真っ黒に変わったのです。酸素に触れたせいで。あの坊やは白リン弾でやけどを負ったのでしょう」

こうした例は、民間住居地域での使用を厳重に禁止されている兵器をイスラエル軍が投入している証だ、とレバノン当局や人権活動家らは述べる。7月12日のレバノンへの進攻開始以降、レバノン内の民間人の死者はすでに380人以上に上る。

一方イスラエル軍は、自軍の武器使用は国際法に完全に従ったものだと主張。イスラム教シーア派武装組織ヒズボラ(Hezbollah)がイスラエル領内へ向けて発射する大量のロケット弾に、殺傷力を最大限にするためのボールベアリングが仕込まれていると非難する。

ニューヨークに拠点を置く人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)」は、イスラエル軍はレバノンでクラスター爆弾を使用したと断言。ケネス・ロス(Kenneth Roth)HRW事務局長は、「イスラエル軍は無差別兵器を使用してはならない。にもかかわらず、レバノンの人口集中地域でクラスター弾の砲撃を行っているのです」と指摘する。「クラスター弾は、市街地で使用するには標的が不正確で信頼できません。だから、決して人口密集地域で使ってはならないのです」

レバノン警察は、イスラエル軍は住宅密集地で白リン弾だけでなく、くぎ入り爆弾やバンカー・バスター爆弾まで使用していると主張。レバノン警察の巡査長によれば、イスラエル軍はそれらの武器の使用を進攻開始後2週目から始めたという。「1978年のレバノン進攻、1980年代の一連の攻撃、1996年の『怒りの葡萄』作戦で、すでにイスラエル軍が使用してきたのと同じタイプの爆弾だ」

匿名でAFPの取材に応じた西側の兵器専門家は、次のように答えてくれた。「イスラエル軍は、確実にレバノンでクラスター弾を使用している。クラスター弾は装甲車に対する攻撃用に設計されたもので、民間人に対する使用は完全な不正使用だ。我々は白リン弾の使用に関しても報告を得ている。確かに白リン弾は標的を焼くために設計されたものだが、民間人を標的にしてはならない。使用禁止兵器ではないが、ジュネーブ条約で民間人や市街地に対する使用が禁止されている」

白リン弾やクラスター爆弾の使用報告があるようだが、との質問に対しイスラエル軍の広報官は、「国際法で承認されている武器しか使用していない」と答えた。

ティールの救急隊長サラムさんは、国境の村Al-Jibbainから負傷者を避難させた時のことについて語った。「数日前に救急隊本部が爆撃されて装備の多くがなくなってしまったので、私たちは誰もマスクをつけていませんでした。あたりにはガスのような、鼻をつくにおいがしていました。一歩足を踏み出すたびに、靴の裏が焼け焦げるるような感じがしました。みんな窒息寸前でした。地面に落ちた砲弾からは白い煙がたっていて、黄色い液体が流れ出ていました。目が焼けるようでした」

ティールのヒラム病院のイブラヒム・ファラジ医師はこれまでに多くの負傷者の手当てを行った。「今まで、患者の体から爆弾の破片を取り出したことは何度もあります。しかし、取り出した破片が空気に触れるなり、茶色く変色して粉々になってしまうなんてことは初めてです」

ラビン・ハティーブさん(26)は背中に破片が突き刺さったまま病院へ運ばれた。「ラビンさんの片足は切断せねばなりませんでした。切断した足には、くぎ入り爆弾によるくぎが6本入っていました」

ティールのジャバル・アメル病院の救急車の運転手、モハメド・ジャワドさんは、目撃したいくつかの攻撃についてAFPにこう語った。「Shihineの村でのことだ。イスラエル軍が砲弾を落下した。砲弾は空中で爆発し、あたり一帯にまるでシャワーのようにくぎが降ったんだ。壁にも車にも一面にくぎが刺さった」

グラフィックは、国際条約下で禁止されている武器の概要。(c)AFP

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