【ベイルート/レバノン 20日 AFP】
2006年6月25日~7月19日現在
6月25日(日)
パレスチナの武装勢力がイスラエルとパレスチナ自治区の境界に設置されたイスラエルの軍事拠点を攻撃し、イスラエル人兵士2人を殺害、1人を拘束。
これを受けたイスラエル軍は、2005年9月に撤退していたパレスチナ自治区のガザ地区(Gaza Strip)周辺に陸上部隊を集結させた。
6月26日(月)
パレスチナ民衆抵抗委員会(Popular Resistance Committees、PRC)、イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の戦闘部門、Army of Islamの3つのパレスチナ側の組織が、「イスラエル軍兵士Gilad Shalitさん拉致」の犯行声明を出す。また、イスラエルに拘束されている女性と未成年者の解放を要求。
6月27日(火)
パレスチナ自治政府を主導するハマスは、パレスチナ自治区内での抗争収拾を狙い、イスラエルとの共存を承認する文書に合意。
イスラエル空軍機、ガザ地区内の主要な橋を空爆、地区内、唯一の発電所を破壊。
6月28日(水)
イスラエル地上軍、ガザ地区南部に進攻を開始。
エフド・オルメルト(Ehud Olmert)イスラエル首相、「拘束されている兵士の解放のため、強硬手段を取る」と断言。
米政府は、「イスラエルが自衛手段を講じる権利がある」との見解を表明。
イスラエル空軍機、複数のハマス幹部が住むシリア上空に飛来。
6月29日(木)
イスラエル軍、パラスチナ議会の3分の1の議員を含むハマスのメンバー多数を拘束。
国際社会がイスラエル・パラスチナ両者に自制を要求。
イスラエルのオルメルト首相は、エジプトの仲介により、予定していたガザ地区北部への本格進攻を延期。
6月30日(金)
イスラエル空軍、ガザ市を急襲。内務省官舎が炎上。
パレスチナ自治政府のイスマイル・ハニヤ(Ismail Haniya)首相は、同政府の崩壊はありえないと断言。同時に、同政府が拉致されたイスラエル兵の解放に全力を挙げていると主張。
パレスチナ自治政府のイスマイル・ハニヤ(Ismail Haniya)首相は、同政府の崩壊はありえないと断言。同時に、拉致されているイスラエル兵の解放に全力を挙げていると主張した。
7月1日(土)
パレスチナはイスラエル国に拘束される1000人の解放を要求したがイスラエル側はこれを拒否。イスラエル軍はガザ地区攻撃を継続。
拉致された兵士Shalitさんは銃弾により3か所の傷を負い、治療中だと伝えられる。
7月2日(日)
イスラエル軍、ガザ地区にあるパレスチナ自治政府のハニヤ首相の官邸を爆撃。イスラエルのオルメルト首相は、「拉致されたイスラエル兵の解放のためにあらゆる手段を講じる」との声明を発表。
7月3日(月)
度重なる空爆の後、イスラエルは地上部隊をガザ地区北部へ進攻させる。パレスチナ兵1人が死亡。
イスラエル兵Shalitさんの拉致を行ったパレスチナの武装組織が、イスラエルに拘束されているパレスチナ人の解放に24時間の期限を設定したが、イスラエルはこの最後通牒を拒否。
7月4日(火)
イスラエル軍地上部隊がガザ地区に進攻する一方で、空軍の爆撃によりハマスの活動家1人が死亡。
イスラエル政府は、「拉致された兵士Shalitさんが生存してる」と述べる。一方、拉致犯は、「Shalitさんを殺害しない」との声明を公表。
イスラエルのオルメルト首相は、「交渉の余地はない」とし、攻撃継続を指示。
ハマス傘下の武装組織がロケット弾をイスラエル南部の町アシュケロン(Ashkelon)に発射。犠牲者は出ず。
7月5日(水)
イスラエル空軍機、ガザ市の内務省を再び空爆。一方、パレスチナの武装組織は、アシュケロン(Ashkelon)に2発目のロケット弾を発射。
7月6日(木)
ガザ地区で、22人のパレスチナ市民と民兵がイスラエルの攻撃により死亡。また、イスラエル兵1人が死亡。
ヨルダン川西岸の都市ジェニン(Jenin)では、16歳のパレスチナ人の少年2人がイスラエルの攻撃に巻き込まれ死亡。
国連安全保障理事会(UN Security Council)、イスラエル軍の即時撤退と、拘束されているパレスチナ自治政府関係者解放を求める決議案の検討を開始。これに対して、米政府は「不平等だ」として反発。
7月7日(金)
イスラエル空軍による爆撃によりパレスチナ人兵士1人が死亡、また、地上軍によっても2人のパレスチナ人が殺害される。
7月8日(土)
イスラエル地上軍、ガザ市(Gaza City)に進攻に伴い、パレスチナ人4人が死亡。イスラエル軍の一部はガザ地区北部から撤退。
パレスチナ自治政府のハニヤ首相は、停戦を求める声明を発表。
7月9日(日)
イスラエル軍のガザ地区へのさらなる空爆により、パレスチナ側の犠牲者は41人、イスラエル軍側は1人となった。
7月10日(月)
国外に亡命中のハマスの政治的指導者、ハレド・メシャル(Khaled Meshaal)氏は、「イスラエルに捕らわれているパレスチナ人拘束者との交換なしで、イスラエル拉致兵士解放はありえない」と発言。一方で、「拉致された兵士の身柄は保証する」と述べた。
イスラエル政府、「一部のパレスチナ人拘束者の解放は可能だが、拉致されている兵士の安全な帰還が先」と主張。
ガザ地区でパレスチナ人9人が死亡。
7月11日(火)
イスラエル空軍によるガザ地区空爆激化。イスラエル軍による攻撃開始以来、パレスチナ人の死亡者は52人となった。
7月12日(水)
イスラム教シーア派武装組織ヒズボラ(Hezbollah)、イスラエル軍兵士2人を拘束、8人を殺害。2000年のイスラエル軍撤退以来初となる、イスラエル地上軍によるレバノン侵攻の引き金となる。
ガザ地区への空爆でパレスチナ人一家の9人が死亡。
イスラエル軍の空爆による一日の死者は、これまでに最多の23人にのぼる。
7月13日(木)
イスラエル空軍、ベイルート国際空港をはじめ、レバノンの10数か所を爆撃。少なくとも44人の民間人が死亡。
一方、イスラエルでは、ヒズボラによるロケット弾攻撃により民間人2人が死亡、35人以上が負傷。
ロシア、フランス、英国、イタリアは、イスラエルに対して「不適切な」軍事力行使と非難。一方、米国は「平和による進歩を妨げるテロリスト」を非難。
イスラエルは、ハマス、ヒズボラ、及びシリアとイランの両国を、「テロの枢軸」と名指す。
米国、国連(UN)でイスラエルのガザ進攻中止を求める決議に賛成。
イスラエル、ガザ地区中央の地上軍を撤退。
7月14日(金)
イスラエル軍、ヒズボラの指導者のハッサン・ナスララ(Hassan Nasrallah)師の自宅を空爆。同師はイスラエルに対する戦争突入を宣言。
イスラエル政府は、「ロケット攻撃の中止」、「イスラエル兵の解放」、「国連決議にうたわれるレバノン政府によるヒズボラの武装解除」の攻撃中止のための3つの条件を提示。
レバノンからのロケット攻撃により、イスラエル人2人が死亡。
7月15日(土)
ヒズボラ、イスラエル軍艦艇を攻撃。イスラエル軍は行方不明となった4人の海軍兵士のうち1人の遺体を回収。12日からのイスラエル軍の死亡者は9人となる。
イスラエル軍ヘリによるレバノン空爆で、18人の民間人が焼死。別の攻撃で死亡した7人を合わせると、死亡者の合計は少なくとも87人に上る。
イスラエル軍、ヒズボラ本部を破壊。
7月16日(日)
ヒズボラによるイスラエル第3の都市ハイファ(Haifa)へのロケット弾攻撃で、イスラエル人8人が死亡。
イスラエル軍、15日の海軍艦艇への攻撃で、行方不明となっていた3人の遺体を発見。
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃でパレスチナ人4人が死亡。
シリア政府は、「イスラエルによる同国領土への攻撃があれば、どのような攻撃にも必ず応戦する準備がある」と発表。
7月17日(月)
イスラエル軍による攻撃でレバノン人43人が死亡。
イスラエル北部に着弾したロケット弾により、イスラエル人6人が負傷。
ヒズボラ、イスラエルによる休戦条件を拒否。
国連(UN)のコフィ・アナン(Kofi Annan)事務総長、戦闘停止の要求とレバノン・イスラエル国境への国連による「安定化部隊」配備を提案。
国連安全保障理事会、国際世論が求める休戦合意の決議取りまとめ失敗。
7月18日(火)
7日目を迎えたイスラエルの攻撃により、レバノン人15人が死亡。そのほとんどが民兵と思われる。
戦闘状態に置かれたレバノンに滞在する外国人の国外へ脱出のために、各国のヘリコプター、フェリー船、クルーズ船などが続々とレバノンに向かう。
7月19日(水)
イスラエル軍による絶え間ない攻撃により、レバノンでは民間人が少なくとも70人が死亡した。同国での死者合計は325人に上った。
レバノンからイスラエル北部の町ナザレ(Nazareth)を狙ったカチューシャ型ロケット弾の攻撃で、アラブ系イスラエル人の子供2人が死亡。
レバノン南部で、ヒズボラ掃討作戦中のイスラエル軍兵士2人が死亡、9人が負傷。
写真は、レバノンへ向けて155ミリ砲が発射される中、朝の祈りに参加するイスラエル兵たち。(c)AFP/DAVID FURST
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