写真は2005年12月2日、Mullar Fayedでの捜索中、住民の去った家の門を打ち破る準備をするGreen被告。(c)AFP/Spc. George Welcome
【バグダッド/イラク 10日 AFP】イラク駐留米軍兵士らによるレイプ、殺人事件に関する審理が終了した。同事件は、3月12日にバグダッド南部の町マハムディヤ(Mahmudiyah)で、イラク人少女をレイプし、家族計4人が殺害されたもの。バグダッドの米軍事法廷で、この兵士らを軍法会議にかけるかどうかについて審理され、9日に終了した。
実行犯とされる米兵は5人。うちJames Barker技術兵、Paul Cortez軍曹、Privates Bryan Howard兵卒、およびJesse Spielman兵卒の4人は、同事件でそれぞれ異なる役割を果たしていたとされ、個別の容疑で告訴されている。検察から同事件の首謀者と指摘されているSteven Green兵卒は、レイプと殺人の罪で起訴されている。Green兵卒は「人格障害」を理由に除隊となっており、米国ケンタッキー州の民間法廷で裁判にかけられる予定。Green兵卒は無罪を主張している。
3日間にわたり法廷で論争を繰り広げた後、軍の検察官は8日、兵士らの論告求刑の中で、この犯罪は兵士らが綿密な計画に基づき実行したものだとした。Picklands大尉は、兵士達が以前から少女のことを知っていた点を指摘している。
「パトロールの際に見かけて、彼女が若くて魅力的だったから犠牲者に選んだのだ。手近にいるか弱い存在だった」
弁護側は、事件の起きたマハムディアの検問所にいた兵士らが異常なストレスにさらされていたと主張したが、検察官のAlex Picklands大尉はこの主張を退けた。
「兵士らは集まってカードゲームを行い、飲酒し、犠牲者の少女をレイプし、殺害する計画を企てたのだ。本日ここで話し合っているのは戦争についてではなく、殺人やレイプについてだ」
と、Picklands大尉は主張する。
一方、David Sheldon弁護士は、「あれほど過酷なストレスにさらされている状況では、誰もが爆発寸前の爆弾になるはずだ。全員で犯行計画を話し合ったのではなく、グリーン兵卒が自分の計画を実行しただけで、他の兵士には責任はない」と、今回の事件の責任の大半はGreen兵卒にあると主張している。
なお、Anthony Yribe軍曹が、事件後にレイプと殺人が起きたことを知ったにもかかわらず報告をしなかったことに関し、同軍曹を職務怠慢の罪で起訴すべきかについての是非も審理された。
写真は2005年12月2日、Mullar Fayedでの捜索中、住民の去った家の門を打ち破る準備をするGreen被告。(c)AFP/Spc. George Welcome
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