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米メディア大手トリビューンが買収提案受け入れ、総額130億ドル - 米国

  • 2007年04月03日 10:13 発信地:米国
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写真はシカゴにあるトリビューン・タワー(Tribune Tower、2005年4月27日撮影)。(c)AFP/Jeff HAYNES

【シカゴ/米国 3日 AFP】メディア大手トリビューン(Tribune Co.)は米国の有力投資家サム・ゼル(Sam Zell)氏などによる買収提案を受けると発表した。総額130億ドル(約1兆5300億円)の買収により、同社株式は非上場となる。

■ 「サム・ゼル氏」とは

 サム・ゼル氏は数か月におよぶ交渉の末、ロサンゼルスの有力投資家ロン・バークル(Ron Burkle)氏、エリ・ブロード(Eli Broad)氏らに競り勝って買収を実現させた。

 「世界最高レベルの出版、放送企業のトリビューンと一緒に仕事ができることをうれしく思う」と語るゼル氏は、フォーブス(Forbes)の「米国の大富豪400人」で52番目にランキングされる不動産経営者。

 「長期的な視野に立ち投資をおこなうため経営陣、従業員と協力し、トリビューンの偉大な伝統にのっとった仕事ができることを楽しみにしている」。

 ゼル氏は買収額81億ドル(約9536億円)、1株あたり34ドル(約4000円)のうち3億1500万ドル(約371億円)を出資し、トリビューンが資金を借り入れて実施する従業員持ち株制度により残りを賄うが、現存する負債50億ドル(約5887億円)はそのままとなる。


■ 新メディアとの戦いで苦況に

 トリビューンは、シカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)とロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)の2大紙を傘下に置くが、既存のメディアは新しいメディアとの過酷な競争にさらされている。

 そのほかにはニューヨーク・デイリーニュース(New York daily News)、ボルチモア・サン(Baltimore Sun)、 South Florida Sun-SentinelOrlando SentinelHartford Courantおよび23のテレビ局、大リーグのシカゴ・カブス(Chicago Cubs)がトリビューンの傘下にあるが、カブスについては2007年シーズン終了後の売却が発表された。
 
 1847年にシカゴ・トリビューンとして誕生した同社は、買収を受け入れることで企業再生にむけた新たな一歩を踏み出すことになる。


■ 決め手は「チャンドラー家」の意向

 2000年、トリビューンは、ロサンゼルス・タイムズを所有していたタイムズ・ミラー(Times Mirror)グループを、当時の新聞産業史上最高額の83億ドル(約9770億円)で買収した。

 しかしトリビューンはインターネット検索企業のグーグル(Google)などに広告収入を奪われるなど、苦戦を続けてきた。この1年は、かつてロサンゼルス・タイムズ所有者だったチャンドラー(Chandler)家の信託財団などが不満を表明していると報道されていた。

 今回、同信託財団は買収に賛成票を投じた。買収ではシティ・グループ(Citigroup)、メリルリンチ(Merrill Lynch)およびJPモルガン(JPMorgan Chase)などが70億ドル(約8241億円)の支援を行う。

 写真はシカゴにあるトリビューン・タワー(Tribune Tower、2005年4月27日撮影)。(c)AFP/Jeff HAYNES

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