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深刻の度を増すインターネット中毒患者への対応 - 中国

  • 2007年03月27日 15:48 発信地:中国
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写真は、インターネット中毒治療センターで1日、コンピュータ画面を見つめる若者。(c)AFP

【北京/中国 27日 AFP】Chen Chengくん(17)は、彼の両親がインターネット中毒患者を治療する病院に彼を入院させることにした理由を両膝を震わせながら説明してくれた。高校生だったChenくんはサイバースペースのスーパーマンだった。三日三晩食事も睡眠も取らずにオンラインゲームに熱中したこともある。しかし、彼はそのつけを現実世界で支払わされることになった。

 Chenくんは眼鏡の奥から「現実世界では何をしても達成感を感じたことがありませんでした」と語る。ここ北京南東の郊外、大興(Daxing)にあるインターネット中毒治療センター(Internet Addiction Treatment Centre)で、Chenくんはあたかも新兵教訓練のような厳格な集団生活を送っている。軍隊風なのは十分な理由がある。ここは軍管区の中にある、軍が運営している病院なのだ。

 20人ほどのティーンエージャーたちは、強制的に家族に連れられたこのセンターにやってきた。朝6:30の起床の後、体育とチームスポーツの合間に精神科医による静かなセラピーを受けて長い一日を過ごす。

 寒々とした兵舎のような建物の一室では、より深刻な患者が、伝統的な中国医学の処方による治療を受けている。皮膚に刺した針に低電圧の電気を通す治療だ。
「全員がこの治療を受けなければならないわけではありませんが、睡眠について深刻な問題を抱えている患者にはこの治療を勧めています」と医師のWang Yanbin氏が電流が危険なレベルに達しないよう注意深く監視しながら語る。

「この治療を10日ほどの期間に3回から5回行ないます。通常、非常に高い治療効果が得られます」
患者を彼らの生活に圧倒的な影響を与えていたインターネットから隔離すること。 これがこのセンターの第一の目的だ。そして第二の目的は患者たちにサイバースペース以外の人生があることを教えることだ。

「ここには、別の世界に生きている子供たちもいます。自分が王や魔法使いだと思いこんでいるのです。西洋の言い方を借りれば、彼らの魂は別の側に去ってしまっているのです」と語るのはこのセンターの創立者でディレクターのTao Ran氏。

このセンターでは、この症状を現実世界に直接向き合わせることで治療しようとしている。入院している子供たちは自分の服は自分で洗濯し、玩具の銃で遊び、筆で絵を描く。中国にはこのようなインターネット中毒を治療するセンターが30か所ほど存在する。1億3700万ものオンラインユーザーが生きるこの国で、インターネット中毒は深刻さを増している問題だ。
北京の治療センターに1か月入院するための費用は約1万元(1300米ドル、約15万3000円)。多くの中国人にとっては年収に匹敵する。子どもをこのような病院に連れて行けるのは非常に限られたごく一部の人々に限られる。しかし、Tao氏は中国には合計で250万人のインターネット中毒患者が存在すると推定している。 圧倒的にオンラインゲームに熱中した若い男性が多く、このことが問題だとTao氏は考えている。「ゲームにおける過剰な暴力と性は、彼らの深いところに深刻な影響を与える恐れがあります。このような影響を彼らの人格形成期に与えてしまうのです」とTao氏。「こういった子供たちのほぼ40パーセントが暴力的な行動を示します。些細なことに暴力をふるってしまうのです」

 ティーンエージャーに広がるインターネット中毒はもはや社会問題であると、中国国営新華社通信は最近報じた。 新華社は最近の調査を引用して、北京地域で発生した少年非行事件(性的暴行と強盗を含む)の33.5パーセントが、ゲームのやり過ぎに関係があると報じた。
「たばこをふかしてオンラインゲームに没頭しながら、インターネットバーで夜通しうろついている小学生や中学生を見るのはもう珍しくなくなりました」と全国人民代表会議のYu Wen代表は新華社に語った。

 2004年にこの種の施設としては中国で初めて開設された北京クリニック(The Beijing clinic)は、14歳から36歳までの1500人以上を治療し、その成功率は70パーセントだと主張している。
患者の内訳は中学生が30パーセント、高校生が50パーセント、残りの20パーセントが大学生だという。

 写真は、インターネット中毒治療センターで1日、コンピュータ画面を見つめる若者。(c)AFP
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