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07/08年秋冬パリ・コレクション>ブランド速報第1弾 - フランス

  • 2007年02月26日 20:24 発信地:フランス
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写真は25日に新作を発表したブルーノ・ピータースのショーより。(c)AFP BB News

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    【パリ/フランス 25日 上間常正】ロンドン、ミラノに続いて07年秋冬パリ・コレクションが25日から始まった。8日間の日程で、約100のショーと多くのプレゼンテーションなどが期間中に開かれる。

     ミラノでは春夏の60年代調「フューチュアリスティック」に代わって、今回はトレンドバッドガール(悪女)とまで言われた数々の伝説の女性をテーマにした「強い女」の表現が目立った。それでいて彼女たちが同時に持っていたその時代風のエレガントな「カワイさ」にも注目、素材やディテールにクラシックで繊細な要素を盛り込んだ服が多かった。

     パリの初日では、バルマン(BALMAIN)が複雑なディテールを秘めながらもラインはシャープな感覚のマイクロミニドレスやテーラードジャケットを発表。リック・オウエンス(Rick Owens)はフェルトやニットなどを使った北国の遊牧民のようなボリュームたっぷりな服を見せた。
    今シーズンはマルティーヌ・シットボン(Martine Sitbon)がデザイナーとして久し振りに復帰すルリュ・デュ・マイユ(RUE DU MAIL)、ニューヨークから復帰するジェレミー・スコット(Jeremy Scott)などの話題もある。パリがどんなトレンドを打ち出すか注目したい。

    ■バルマン(BALMAIN
     
     黒または白にシルバーの刺繍やアクセサリーを施したマイクロミニドレスは、一見先シーズンのミラノの未来ルックのように見えた。しかし、複雑な表情を見せるドレープやこったパイピングの縁取り、シルバーチェーンの上品なあしらいなどはパリの老舗メゾンならではのエレガンスが感じ取れる。

     シンプルだが端正な黒のテーラードジャケットにも伝統の強みがある。その上で服そのものの印象はシャープな緊張感がある。白地にメタル刺繍をしたTシャツと黒の細身のパンタロンの組み合わせも軽快でかつシックだった。あえて伝説の強いミューズを掲げなくても、強さとエレガンスを同時に表現できるのはパリの利点なのだろう。

     今回の新作にはこれからの服には欠かせないスポーティーな軽さもきちんと込められていた。そのために必要な、現代の女性のリアルな生活スタイルへの独自な解釈が打ち出されていれば、この服はもっと力強いリアルクローズになったかもしれない。

    ■リック・オウエンス(Rick Owens

     パリでも最もかっこいいアメリカ人と言われ続けているリック。その彼の新作は、起毛素材や極太ニットで造形したボリューム感のある服だった。長い毛足がついたウエッジソールやカーキや黒の深い色調にもヨーロッパ北部の山地の遊牧民の伝統服のような温かな味わいがある。

     しかし大きくふくらんで閉じればフードになるような襟元や、ウエストが反り返るようにデザインされた曲線にはフューチュアリスティックな要素も感じ取れる。伝統と未来感覚、重い造形のジャケットと薄い素材で軽く揺れるスカートなど、異なる要素を対比させるのはここ数シーズン続いている傾向だが、今回のリックの新作には現代の新たなサバイバル感覚ともいえるような新鮮味と切れ味がある。

    ■ミナ・ペルホネン(MINA PERHONEN

     パリで3シーズン目。皆川明の新作は、服としての完成度が飛躍的に高まった。ニットや起毛素材を使ったどこか欧州の昔の農村の娘たちのようなアースカラーの重ね着ルック。膝丈スカートに組み合わせたスパッツにも素朴な味わいがある。

     こんなスタイルには、このブランド独特の自然をモチーフにしたプリント柄や周到なテキスタイル造形の強みが効果的に生きてくる。このリラックス感にはある意味では現代的な要素が十分にあり、特に日本では熱心なファンを引き付けられる。しかし、グローバルに支持されるためには、着る女性側の生活感覚へのデザイナーの想像力がもっと必要だろう。

    ■ブルーノ・ピータース(Bruno Peters

     冒頭に登場した赤一色のシンプルなラインのジャケット&スカートには、アントワープ出身のこのデザイナーのアバンギャルドな感覚とどこか中国風の東洋的要素が不思議にミックスされていた。後半に登場した黒と渋いゴールドの色彩の組み合わせにもこのミックス感があり、同時に確かなテーラード技術の裏打ちも感じさせる。前身ごろや袖口をマフのように膨らませたファー使いのジャケットの形も面白かった。

     02年に最初のプレタを発表。独自のストーリーを持った服作りを続けながらもやや沈滞気味だったが、今回の新作にはオウンテーストを超えたさまざまな要素の対比が込められている。このデザイナーにとって新たな活路が開けてきたようで今後が期待できそうだ。

    写真は25日、バルマンのショーで新作を披露するモデル。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT

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