【ソウル/韓国 13日 AFP】韓国で開発された最新型の女性型アンドロイドが、国内の流行に遅れをとらないよう「美容整形」を行うことになった。
美容整形に挑むロボットは20代の韓国人女性を想定したアンドロイドで、韓国生産技術研究院(Korea Institute of Industrial Technology)の開発チームが製作した。聖書の創世記に出てくる「イブ」とロボットの頭文字「R」、英語の「ミューズ(女神)」を組み合わせて「EveR-2 Muse」と名づけられている。会話をする、歌を歌う、アイ・コンタクトをするなどの「技能」のほか、喜怒哀楽などの感情を表現できる。
しかし、13日付の地元英字紙コリア・タイムス(Korea Times)が報じた開発者のインタビューによると、前世代にあたる「EveR-1」に比べて「EveR-2 Muse」のほうが、率直に言えば「やぼったい」と感じている韓国人が多いという。男女を問わず、容姿改善のためならばメスを振られることをためらわない韓国では、解決法は明快。美容整形だ。
「EveR-1は本物の人間のようにリアルでした。EveR-2は人形のような外見にしたので、最初は私はEveR-2 のほうがEveR-1よりも可愛いと思ったのですが」とロボットの開発チームのひとり、技術研究院のBaeg Moon-Hong氏は言う。「世間は私の意見と違うようで、EveR-1のほうが良かったという。なのでEveR-2に”美容整形”を施すことにして、さらに手も小さめに直すことにしました」。
■ 外見がいいのが不可欠
Baeg氏によると、開発チームはまずEveR-2の顔部分の構造を変更した上で、より質の良い「肌」に変えるという。「アンドロイドは人間と直接、対面するためのものなので、多様な機能を追求して開発した人間型ロボットと異なり、外見が良くなければなりません。現在実施中の整形手術が終われば、EveR-2はずっと好印象になります」。
EveR-1に使用されたモーターは35個だが、EveR-2では58個に増えている。またEveR-1が表現できる感情は喜怒哀楽の4種類だったが、EveR-2は「退屈」などさらに4種類の表情が加わり、個性も「豊か」だ。身長はEveR-2がEveR-1よりも5センチ高く165センチある。
ただし動きについては、EveR-2は歌ったり、リズムにあわせて腕やヒップ、ひざなどを動かしたりはできるものの、足を動かせないためまだ歩けない。
技術研究院の開発チームでは、自然に歩き、自然に話すことができる新世代アンドロイドを開発中だ。
写真は15日、ソウル南郊安山(Ansan)市にある韓国生産技術研究院で、子どもたちと「友達になる」初代のEveR-1。(c)AFP
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