【アールスメール/オランダ 12日 AFP】バレンタインデーを目前に控えた12日、世界最大の花市場の1つ、アールスメール(Aalsmeer)の生花市場では、この行事に欠かせないバラや赤い花が競りで飛ぶように売れている。
■「バラのウォール・ストリート」は今が繁忙期
バレンタインデー前の繁忙期間中、1日の花の売り上げが通常の2倍、4000万本に達するアールスメール市場は、「バラのウォール・ストリート」とあだ名される。
欧州からフランスへ生花を輸出する卸売会社TopFloraのマネージャー、Didier Camposさんは、「クリスマスや母の日同様、この時期は最も多忙な季節。1週間のうちに年間売上の15%から20%を達成する」と語る。
アムステルダム(Amsterdam)郊外20キロに位置するアールスメールには、世界中の栽培業者数千件による共同競り市場があり、TopFloraではほとんどの生花をここで仕入れるという。
「需要が最も高いのは赤いバラだが、ピンクのバラも人気」と語るのは、同市場の広報担当、Adrienne Lansbergenさん。かたわらには、競りを待つバラの入ったカート数百個が並ぶ。
「チューリップや赤いユリ、蘭、それからハート型に切り込んだ葉ものも流行だ」
バラが競売される部屋に入ると、「ほら、バレンタインの香りがするでしょう」。
赤いバラのなかでも、茎を長く残した切り花には法外な値がつけられている。にもかかわらず、買い手たちは朝6時から先を争って仕入れる。
TopFloraのCampos氏が仕入れようとしているのは、フランスのスーパー・マーケット用のブーケ・アレンジメントだが、「8月には1本25円程度のバラが、この時期は需要が高く240円前後へ値上がりする」という。
■タイミングのよさが「勝負」
競りはあっという間に、最高値からゼロへ向かってカウントダウンされる。仲買業者は多大なプレッシャーにさらされながら、片耳を携帯にはり付けた、壁の掲示板に表示される花の種類や生産者名、目の前に並んだカートに書かれた生産地や品質を目で追う。
「最初にボタンを押した買い手が多くを買い取ってしまうから、タイミングのよさだけが勝負だ。値の下がるのを待てば、その花がほかの買い手に渡ってしまうリスクがあるし、早く押しすぎれば高値過ぎるところで買い取ることになる」(Lansbergen氏)。
買い手のひとりが手元の入札用ボタンを押すと、0ユーロへとカウントダウンしていた時計の針が、素早いスピードで回転する。
「需要と供給の法則そのものだ。バラのウォール・ストリートと呼ばれるとおり、全世界の花の販売価格は、ここで決定される」
写真はアールスメール生花市場(2005年2月14日撮影)。(c)AFP/Maartje Blijdenstein
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