【パリ/フランス 19日 AFP】レオナルド・ディカプリオ(Leonardo di Caprioが主演するハリウッド大作映画「ブラッド・ダイヤモンド(Blood Diamonds)」のヨーロッパ公開を次週に控え、アフリカ紛争の原因ともなってきたダイヤモンド産業に再び関心が集まっている。
ダイヤモンド業界では、公開以前から映画「ブラッド・ダイヤモンド」によるイメージダウンの影響を危ぐしてきた。
業界側は、2003年に国連(UN)で採択された「キンバリー・プロセス(Kimberly Process)」を通じて、各国政府や団体と連携し、地域紛争関連組織の資金源となるいわゆる「血のダイヤ」 の流通を阻止してきた事実を協調する。
しかし、購入したダイヤが本当に「アフリカ紛争」と無縁なのか、まだ疑問は残る。
■ 以下は、AFPのANTHONY MORLAND記者が昨年、南アフリカ、イスラエル、フランスで行なったインタビューを含めたレポート。(2分4秒)
「ダイヤモンド」、それは人類にとって、富の象徴の最たるものだ。1990年代のアフリカでは、ダイヤモンドは戦争まで引き起こしている。
現在、ダイヤモンド業界の主張どおり、ダイヤをめぐる紛争は終わったのか。それとも、映画「ブラッド・ダイヤモンド」が「ダイヤ紛争問題」を再び提議することとなるのだろうか。
映画により、消費者がダイヤにネガティブなイメージを抱くことを危ぐするダイヤ業界は、ダイヤ業界が潔白であるとのメッセージを積極的に発表している。
南アフリカでダイヤ原石の採石や貿易を行なっていたアーネスト・ブロム(Ernest Blom)さんは、現在、「世界ダイヤモンド取引所連盟(the World Federation of Diamond Bourses)」の連盟長を務める。
■ インタビュー1(11秒)
アーネスト・ブロム(Ernest Blom)世界ダイヤモンド取引所連盟長
「ダイヤモンド流通を監視する『キンバリー・プロセス』の導入で、現在、市場で売買されるダイヤの99.95%が合法取引にもとづいたものです。皆さんが購入するダイヤは、アフリカ紛争とは一切関係がないと言っても過言ではないでしょう」
『キンバリー・プロセス』の加盟国は現在71か国。これらの国では政府が正式に認定したダイヤのみが市場で流通する。紛争に関わるダイヤが出回る可能性はほぼないといえるだろう。また、参加国は『キンバリー・プロセス』の非加盟国からのダイヤ輸入も禁じられている。
ダイヤモンド業界も、必死にイメージの挽回につとめている。次は、イスラエルのダイヤ取引市場のAVI PATZ所長のインタビュー。
■ インタビュー2(12秒)AVI PATZ所長
「我々、ダイヤモンド業界にとって重要なことは、我々が行なってきた活動を消費者は見ているということです」
「ダイヤ業界は、世界中に一つしか存在しないのです。ダイヤの流通にこれほど厳格な規則を適用している業界は他にないでしょう」
■ インタビュー3(10秒)南アフリカ国際問題研究所職員、
ティム・ヒューズ(TIM HUGHES)氏
「ダイヤ業界にとって『ブラッド・ダイヤモンド』は死活問題なのです。消費者が不買運動を起こせば、壊滅的な打撃をうける可能性もありますからね。ですから、業界は事態をかなり深刻に受け止めています」
「ブラッド・ダイヤモンド」問題が物議をかもしたのは10年も前の話だが、問題が完全に消え去ったわけではないようだ。今年、ガーナでは隣国コートジボワールの紛争地帯から輸入されたダイヤが「政府公認ダイヤ」として売られているのが発見されている。



ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。
AFPBB News に掲載している写真・見出し・記事の無断使用を禁じます。© AFPBB News