写真は7日、ニューヨークで行われた民主党の選挙集会で当選を祝うエリオット・スピッツァー(Eliot Spitzer)州知事候補とヒラリー・クリントン(Hillary Cilnton)上院議員。(c)AFP/Timothy A. CLARY
【ワシントン/米国 8日 AFP】7日投票の中間選挙で、民主党は下院で1994年以来の勝利を手中に収め、さらに上院でも過半数議席を獲得した。イラク問題と汚職問題でそれぞれ矢面に立たされていたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領と大統領率いる共和党は、政権交代の窮地に陥っている。
中間選挙で民主党が劇的勝利をしたことにより、ブッシュ大統領の対テロ戦争ならびにイラク政策は、今後さらに厳しい批判を受けることが予測される。残る2年の任期を盤石の体制で過ごしたかった大統領には大きな痛手だ。
民主党は現在、全議席改選の下院(定数435)で、共和党から23議席を奪い過半数の218議席を上回る議席を獲得しているが、さらに6議席を共和党から奪取する見込み。
一方、上院(定数100)では、優勢に立つのに必要とされた6議席のうちすでに4議席を獲得。モンタナ州で5議席目を獲得しそうな勢いだ。バージニア州でも優勢だが、同州では再集計の可能性があるため最終結果の発表は数日後となる恐れがある。
勝利を目前にした民主党指導者らは、かつては共和党の選挙政策における看板だったイラク政策について、ただちに新たな道筋の必要性を訴えた。
■ 下院初の女性議長となるナンシー・ペロシ院内総務
下院初の女性議長となる民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)院内総務は、今回の中間選挙の結果は、ブッシュ大統領のイラク政策に対する国民の嫌悪感を如実に表したものだと述べた。イラクでは、すでに2800人以上の兵士が犠牲になっている。
「悲劇への道のりを歩み続けるわけにはいきません。今こそ大統領に、『イラク政策に新たな指針を』と訴えるべきです」(ペロシ下院議員)
一方、現下院議長である共和党のジョン・ベイナー(John Boehner)院内総務は、選挙結果に「大変失望している」と発言。党内で選挙結果について十分に検討の上、2008年の選挙では再び過半数を獲得すると明言した。
共和党敗北の報をホワイトハウスで受けたブッシュ大統領は8日、記者会見を実施。トニー・スノー(Tony Snow)大統領報道官は次のように述べた。
「下院は民主党の勝利となるだろう。イラク政策、テロとの戦い、継続的経済成長などの最重要課題について、今後は民主党指導部と協力していく意向だ」と語った。
メディアの開票予測によれば、現職共和党議員が敗北すると見られる州は、アリゾナ、コネティカット、フロリダ、インディアナ、アイオワ、カンサス、ケンタッキー、ミネソタ、ミズーリ、ニューハンプシャー、ニューヨーク、ノースカロライナ、オハイオ、ペンシルバニア、ロードアイランド、テキサスの16州。
写真はワシントンD.C.のキャピトルヒルのハイアット・リージェンシー・ホテルで7日、下院での勝利を祝う(左から)民主党選挙委員会長のラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)議員(イリノイ州選出)、ナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)院内総務(カリフォルニア州選出)、 ハリー・リード(Harry Reid)上院議員(ネバダ州選出)、民主党上院選挙委員会長のチャールズ・シューマー(Charles Schumer)議員(ニューヨーク州選出)。(c)AFP/LESLIE E. KOSSOFF